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本ブログでも紹介しているワークマン。
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そこでも少し触れたが作業着、
特に建設技能労働者向け衣料品の専門店
として知られる同社は単なる作業着専門店
（トップシェアを誇っている！）のレベルを超えて
一般ユーザーへの認知度が上がってきている。
そんな同社がカジュアルウェア販売にいよいよ力を入れている。
そしてこのほど同社のブランドであるワークマンプラスの
専門店をららぽーと立川にオープンした。
今回はその背景について紹介したい。
ファッション専門店舗をららぽーと立川にオープン
さる9月5日、ららぽーと立川にオープンしたのは
ワークマンの新業態店「WORKMAN Plus」。
一般顧客向けのファッション専門店舗であり
ワークマンの既存店の主力商品である、
作業着や建設技能労働者向け衣料品は扱わず、
一般客向けの高機能ウェア
（防寒・防暑・防風・防水性や動作性などに優れた商品）
に特化している。
当該店舗の売場面積は約200m2であり、
年間の売上目標は1億2000万円とのこと。
なぜカジュアル路線に参入するのか
ワークマンは2年前から既存店舗やオンラインショップで
一般顧客向けに、アウトドアウェアの「FieldCore」、
スポーツウェアの「Find-Out」、レインスーツの「AEGIS（イージス）」
の自社3ブランド製品を発売している。
その中でまず火が付いたのがこの商品。
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元々建設作業員や交通誘導員などの
屋外作業員向けに作ったPB商品「イージス」が突如売れ出したのである。
売り切れを起こす店舗も続出した。
実は一般のバイクユーザーが防寒着として買い求めていたのである。
そしてワークマンカタログにも書いてあるのだが
このようにライダーから火がついた「イージス」シリーズ。
高い防水防寒性とストレッチ性能により、
釣り人たちにも人気が広がっていったのである。
そもそも高機能なのは当然である。
屋外の過酷な環境下で働く作業員向けに作ったのだから。
高い防寒性・防水性、汗を逃がす高透湿性、
さらに軽量で動きやすいと何拍子も揃っているのだ。
それがライダーや釣り人のの口コミで広がっていったのだ。
また価格も安い。
前回の記事でも書いたが同等品を専門ブランドで買うのと比べて非常に安いのである。
イージスの場合はバイク用数万円に対して6800円と価格も安い。
広まるのも当然か。
今年度モデルは現在ワークマン 楽天市場店
で抽選受付中である。
高品質なのに価格が安い！その秘密
ワークマンのマーケティングターゲットである
建設現場では以前から前回の記事で紹介した
接触冷感ウエアだけでなくコンプレッションウエアのニーズも高い。
なぜなら建設作業員は一日中肉体労働に従事しているため、
適度な締めつけがあると筋肉疲労を軽減してくれるからである。
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そんな高機能ウエアはスポーツメーカーやアウトドアメーカーから
多数販売されているが、アンダーシャツでも数千円もするなど高価だ。
ではなぜワークマンは低価格で提供できるのか。
建設作業員の購入はいっぺんに複数である。
毎日何着も着替えるからだ。
当然年に何回も買いに来ることになる。
大量な注文がある程度保証されているのだ。
加えてワークマンは法人の制服も受注しているので、
ここからも大量の注文が入る。
ワークマンの土屋哲雄常務取締役の説明によると
「1アイテム10万着から生産が可能となり、
価格を抑えられるのです。
これにより、スポーツ専用メーカーの1／3、
アウトドアメーカーの1／2以下の価格で販売することができます」とのことだ。
ワークマンのカジュアルブランドはこうした延長線上にあるに過ぎない。
たとえば作業着PB商品にカラーバリエーションを作ったり、
ワンポイントカラーを入れたりするだけなのだ。
わたし自身が建設業界にいるので実感として感じているのだが、
作業着自体派手なものが多くなってきている。
作業着とカジュアルウエアの境界なんてほとんどない。
本体生産ラインの安定の上に立つファッションアイテムへの挑戦
更にワークマンはファッションアイテムを進化させている。
冒頭のイージスは股下立体裁断を取り入れ
雨天ライディング時の水の侵入を防いだり、
袖口リストガードをつけることによって
手首からの風の侵入を防いでいる。
この機能をライダーの要望により2016年から取り入れた結果、
昨年は人気が爆発し5万着がわずか1カ月で売り切れてしまった。
また釣り人にも人気が波及したのを受けて、
釣り用の「イージスオーシャン」を開発したところ
昨年は3万着があっという間に売り切れた。
そこで今年はバイク用・釣り用ともに8万着と強気の増産。
さらに機能を変えたラインを新たに加えて、
イージスシリーズ全体では30万着を生産するという。
同じく「フィールドコア」シリーズのジャケットは
登山での使用をイメージしている。
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ちなみに同程度の機能のジャケットは
アウトドアメーカーでは安くても7～8000円はする。
ワークマンにはほかに機能性ウエアのカジュアルブランドとして、
スポーツ向けに「ファインドアウト」も用意している。
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ファインドアウトはランナーやロードバイク（自転車）向けに
コンプレッションウエアなどがあるがインナーウエアやコンプレッションウエアは
あらゆるスポーツ競技者に人気で、「部活用に」と親子で買いに来るお客も増えているという。
以上の3ブランド、2017年3月期の売上高は合計30億円だったが、
2018年3月期には約60億円と倍増し、今年度には115億円を見込んでいる。
この実績をもってワークマンはカジュアルウェア業界も邁進するのだ。
そしてカジュアルウェア専門店をオープンしたというわけである。
数年で高機能ウェア専門店を100店出店を目指し、
目標売り上げは120億円である。今後も見守っていきたい。
WBS公式サイトより
